新連載!シオタニケイタの「メタル聞いたら彼女がデキタヨ!」

2016.10

 ライブハウスで働いていると、たまに剥き出しの感性や衝動に出会うことがある。簡単に言ってしまえば「その音楽、おまえにしかできんやろ!」みたいなやつ。純粋にかっこいいやつもいれば、アートとしてかっこいいやつもいる。結局はそいつに感性がちゃんとあるか、研ぎ澄まされてるかどうかだと思う。流行りの音楽でもいい、皆と一緒の音楽でもいい、それでもかっこいいやつはかっこいい。それがイイと思ってやってる以上、そいつが感性に従ってる結果だと思う。もしいつかライブハウスの30分間でその感性が発揮できなくなったとき、足りなくなったときはどうしよう?なら音源を作ればいい。そして自分の感性がどこまで届くか挑戦すればいい。それが大きなフェスだったり、イベントだったりするかもしれない。なのでまずはその第一歩としてライブをしてください。1500円+1Drink分の感性をお客さんに見せつけてください。そこから色々考えればいい、いつだってその最初の一歩は変わらない。だからライブハウスは無くならない。

 

2016.9

 「音楽家が夢を歌わなくなったら世界は終わってしまう」僕の好きな曲のパンチラインにそうあります。(パンチライン=印象的な言い回し)歌詞ってもんが大事なジャンルもあれば、まったく不必要なジャンルもある。本当の事を歌う人もいれば、デタラメばかり歌う人もいる。質量の重い生々しい歌詞が流行る時代もあれば、ストレートな歌詞が流行る時代もある。僕は自分のや

ってきた音楽ジャンル故に歌詞に重きを置いたことはないけれど、決して逃げてはいけないとは思っている。1曲で何回パンチラインを打てるか、曲中すべてがパンチラインならすごいんだろうけど、ワンフレーズを活かすためだけに存在する部分も大事だなと思う。要は文章の構成力、会話の構成力。そして歌詞の良さはMCの良さに直結すると思う。その人間から吐かれるワードを凝縮したものが歌詞だとしたら、MCで吐く言葉にも妥協はしたくない。いい歌詞を書くためにいいMCをしたい、いい言葉選びをしたい。だからいい歌詞を書く人間ってのは普段の会話からパンチラインを打ってる。何よりその人の言葉が聞きたい!と思えてしまうほど魅力的な人間だったりする。すべての作詞家にリスペクト。つまりMCで「名前だけでも覚えて帰ってください」なんて言ってる場合じゃねえぞ、歌詞を残せ、印象を残せ、なんでもいいから目立て。

 

2016.8

先月に引き続きHIPHOPの話題を。この手の話をすると熱くなってしまいます。フリースタイルが社会現象レベルで流行ってるのか、Twitterで脚韻した文をつぶやいてる人をよく見ます(基本的にダサイ)フリースタイルバトルを楽しむ要素は何ですか?ディス?フロウ?ライム?楽しむ上でワンランク上にいくために、ビートを気にしましょう。HIPHOP文化の中では欠かせない"クラシック"と呼ばれる往年の名曲がよく使われてます。ベタなとこで言うとLAMP EYEの「証言」、SOUL SCREAMの「蜂と蝶」、ギドラの「見まわそう」、BUDDAの「人間発電所」などなど、さんピンCAMP世代の曲はマストです。そして次は"サンプリング"を理解しましょう!独自の文化ではないけれど、これを一番昇華しているのがHIPHOP。有名な曲のフレーズを使い回したりすることです、パクリとは言いません。リリックのサンプリングなんかフリースタイルではよく出てきます。例えば「蝶のように舞いヒラリヒラリ〜」のくだりなんか頻繁に見ます(先述した「蜂と蝶」のフック部分のリリック)あとはダサイ歌手にサンプリングというか、カバーされて有名になった元ネタのECDとK DUBの「ECDのロンリーガール」なんてその曲自体がサンプリングの塊ですよね、是非聞いてみてください!同じフリースタイルをしてても、ビートに乗りながらそのクラシックのリリックをさらっとサンプリングなんかしてるのを見ると「かっけえ!」ってなれますよ!僕が好きなトラックはSEEDA feat. KREVAの「TECHNIC」とTOKONA-Xの「知らざあ言って聞かせやSHOW」です。

 

2016.7

 最近、某ダンジョンのおかげでHIPHOPがすごい加熱してますね。HIPHOPが好きな自分にとっては嬉しい限りだが、同時に色々思うこともある。まあこの場合、HIPHOPってよりはフリースタイル自体が注目を浴びてるんだろう。はっきり言うけど"メディアの力"ってすげえなって思う。ぶっちゃけ番組きっかけで聞くようになった人なんていっぱい居るはず。R-指定の人気は数年前からじわじわきてたけど、そこから飛び火の如く、フリースタイラーが注目されてきてる。むしろ注目されるだけの力を蓄えていた。アンダーグランドからの成り上がりっていうか、本来アングラなはずのジャンルがメディアの力だけとは言えないけど、オモテ側の世界でも通用するってことを証明…しようとしている。じゃあ我々のジャンルはどうしよう。いつかそんな時代がくるだろうか。「アイドルブームが終わったら次はバンドブームがくる」なんて決めつけてるようじゃだめなんだなと思う。火が付きそうなとこを察して、それから人が集まるところを察して、お金になるかどうかを判断して・・・そうしてやっと訪れるメディアさん。なんかめちゃくちゃなことして興味惹くしかない。頭じゃそう思っていても、心のどこかで時代のせいにしている自分が嫌になった。売れてるバンドってやっぱすごい。ちなみに僕は鎮座DOPENESSとPUNPEEが好きです。

 

2016.6

 今思えばメタルというジャンルで世間的に大ヒットしたX(X JAPAN)ってすごい。あの音楽性でオリコンチャート上位に名を連ねているんだもの。時代がおかしかったのか、リスナーがおかしかったのか。なんにせよXをメタルバンドとしてカテゴライズしている僕もどうかしている(初期Xは間違いなくスラッシュメタルとメロスピのクロスオーバー)賛否両論はあるだろうけど、僕にとっては立派なメタルバンドだ。世間的に売れたメタルバンドは他にも居るだろうけど、認知度、ジャンル的な影響度を考えるとダントツだと思う。しかも音楽的に優れてるとかではなく、プロモーション力がすべてをそうさせた。そう考えればBABYMETALが売れまくってる今、売上枚数こそ当時とは差があるものの、音楽市場において革新的な部分においては大差ないと思った。BABYMETALには感謝しています。好きな人は彼女らの楽曲が細分化されまくってるメタルの「〇〇メタル」に分類されるか考えてみると楽しい!かも?曲によってまじでバラバラです。流行りのジェントやらデスコアまで取り入れてます(ちゃんと聞いたことないけど)いずれにせよ、こういったきっかけでメタラー人口が増えて欲しい!このコラムが始まって早1年、ようやく出た本音です。1年間ありがとうございました。次号は真面目に書きます。

 

2016.5

 そもそもこの国に、ライブハウスで遊ぶという習慣がないのをどうにかせなあかんなーと思う毎日。友達と飯食って「カラオケ行くか〜」の感覚で「ライブハウス行くか〜」になれば、もっと音楽は盛り上がるだろうし、いい音楽も生まれてくると思う。というかヘタクソが居なくなると思う。向上心からというよりも、上手くないとそもそもライブが出来ない、お金がとれない!といった具合に。1500円以上の値段をとってる以上、そこはプロもアマチュアも垣根はなく、目指すところが同じになる。その感覚がやっぱり向上心に繋がるかなとは思う。その点ではクラブのが日本では大成してると思うし、目的は違えど遊びの選択肢として挙がる時点でクラブの圧勝。そもそも海外ではライブハウスが「飲食する場所。でも音楽も聞けちゃうよ?」っていうノリなのもうなずける。むしろ憧れる。日本でそういう文化が根付いてない以上、やっぱりバンドマンはチケット売って、音源売って、物販売るという選択肢しかないんですよねー。頑張らないとなあ、俺もキミも。1杯のドリンク代500円を「払わなければ入れないもの」から「500円のドリンクを飲むために行く場所」に変えたい。だからドリンク代を惜しんでペットボトルを持ち込んでるようじゃダサい。

 

2016.4

 「洋楽って何聞けばいいかわかんねえよ!」って人のために音楽座談会を開きたい。(そういう内容のコラムを書いてたけどめんどくさくなって消した)僕のやってる音楽はジャンル的にもあってか、対バンで触れ合える方々の音楽性、聴いてきた音楽たちは、僕の通って来た道ととても近い。共通する好きなバンドなんてすぐに見つかる。だからこそ「うわ、この人!何を聞いてこんな音楽作ったんだよ!頭おかしいんじゃね!」って人ともっともっと出会いたい。たまーに出会ったりするとすごくわくわくする。「普段、何聴いてるんですか?」その一言で友達も増えるし、その人のヒストリーにも触れられる魔法の言葉、一石二鳥。こだわってずーっと同じジャンルばっか掘って音楽聴いてる人もすげえと思うし、意味わからんジャンル掘ってくるやつもすげえ。もう音楽好きなやつってすげえ。優秀なプレイヤーである前に優秀なリスナーでありたい。それがバンドマンじゃないですか?人のリハ、聴かずに飯行ってる場合じゃないっすよ。人の出番、聴かずに楽屋でうだうだ言ってる場合じゃないっすよ。まあそんなこと、聴いてる側にはあんまり関係ないかもしれん、かっこよければ正義。悲しいっす。

 

2016.3

 先月の弦の話が想像以上に好評でした!とりあえず読んでいる人が居るってことがわかって、ちょっと嬉しかったです。なので前回に引き続き今回も機材のお話を・・・。時代なのか、ワイヤレスが比較的安く購入できるこの時代。昔はウン十万していたワイヤレスも、各メーカーの企業努力でエフェクトボードに入るサイズで、低価格帯が出回ってますね!「いや、おまえワイヤレス使う意味あんの?」ってやつなんていっぱい居ますが、そういうディスは置いといて、あえて今回はシールドの話。そもそもワイヤレスを使っていようがシールドは切っては切れない関係でしょう!あなたはシールドに何を求めますか?ライブハウスの人間からすると「耐久性」を一番求めていたりします。耐久力の良さで言えばCANAREがダントツでしょうか。信頼できます。僕はBELDENの8412でシールド〜パッチケーブルまでそろえています。全部そろえても2万もいかなくて、音が抜群によくなったよ!
ちなみにBeta東店でオーダーで作ると買うよりも安くできると思うよ!同じ値段出してワイヤレスを買ったところで音はよくなるのかい?違うだろ?ほら、途端に今持っているワイヤレスが不要になってきただろう!じゃあそのワイヤレスは僕にください。

 

2016.2

 最近、ベース弦について悩むことが多い。そもそも楽器人生において弦について悩んでることがほとんどだ。ベーシストと仲良くなったときに「ベース何使ってます?」の次に聞くのが「弦何使ってます?」なくらい。それくらい弦って大事なんですよ!ベースに限った話じゃないだろうけど、ベーシストほど弦にこだわってるイメージ。それに反して、いちプレイヤーとして生活していると「○○の機材が〜」とか「○○の音が」とか言ってるんだけど、その前に弦をどうにかしろよ!音死んでるぞ!っていう人に年間何回も遭遇したりする。それも総じてベーシストだったりする。こだわっているか無頓着か、両極端なベーシスト。一生懸命EQでどうにかしようとしても、そもそも無い袖は振れないもので、ロックバンドに限ってはやっぱり弦はなるべく新しいほうがいいと思う。せいぜい月1くらいしか替えないものなんだから、色々試してみるのも楽しいですよ!そんな僕はDR弦が大好きで、しかもテンションが硬い「DDT」というシリーズが大好き。弦を替えたときの些細な違いに気付ける男になろう。メタル聞くよりも彼女できる可能性が高い割とまじで。いいか!弦とメンテナンスとシールドと些細な変化に気付くことは大事だぞ!そしてその悩みはすべてベータミュージック東店に行けば解決しますよ。

 

2016.1

 僕はベーシストです。あ、その前に皆さんあけましておめでとうございます。今年も僕をどうぞよろしくお願いします。そしてもう一度言いますが僕はベーシストです。でも昔からギタリストが大好きで、好きなベーシストはあまりいないですが、好きなギタリストはいっぱい居ます。まあそんな話は全然関係ないんですが…先月ギターの速弾きギネス記録がまたもや更新されました。これがまあここ数年、ちょっと頭おかしいんじゃね?ってレベル。BPM1600ですって、頭おかしい。メトロノームが再現できないので倍のテンポでやるという狂いっぷり。何年か前にギター速弾きのギネス記録が樹立されて、そのとき確かBPM320とかだった。どうやらここ数年で人類は進化しているようです。少し前までクリス・インペリテリが最速だと思ってたのに…ちなみにこの記録、「熊蜂の飛行」という曲をBPMいくらで弾けるか?という測定方法です。動画を見てもすごいシュールなので、とりあえず見るか挑戦するかしてみてください。ギターを全力で撫でる人にしか見えません。インド人にびっくりします。

 


 

2015.12

 暦の上では冬になり、すっかり寒くなりましたね。2015年を振り返ってみるとあまりCDを買わなかったです。ミーハー心から色々なジャンルへ手を出し、メタルから離れて行った1年でした。中でもJazzy Hip Hopはとてもいい出会いでした。今月発売するnujabes名義の最後のアルバムであろうLuv(sic)完全版がすごく楽しみ。2016年はどんなジャンルに出会えるでしょうか。2015年に発売したCDをゆっくり買いながら2016年を過ごそうと思います。なにかいい音楽、新しいものあったら教えてください!先月発売したthe BOSSのアルバムすら買ってませんが、2015年の僕はHIP HOPが大好きでした!ちなみによく言われる、「なにかバンドしてるんですか?」しとるからこんな髪伸ばしとるんや!ラッパーちゃうわ!World Collapse In My Burdenっていうバンドでベース弾いてます。長いバンド名ですいません。最後の最後で自身のバンドの宣伝です。皆さんよいお年を!

 

2015.11

 最近、昔聞いてたバンドを改めてじっくり聞くことにハマってます。僕の音楽遍歴はメロコア→スクリーモ→メタルコア→メタル→阿部真央→叙情系ハードコア→ヒップホップという流れなので、加熱後には全く聞かないことなんてざら。当時買ったものの、アルバム1周しか聴いてないバンドが存在します。そういったバンドに再度スポットライトを!その結果、Neaeraの2nd(メタルコア)とEmbrace the Endの1st(メロデス寄りなメタルコア)が再加熱しました。結局メタルや!ついにメタルの話題や!最近の軟弱なチャラくさいメタルコア聴いて「俺カッケエエエエエエ」ってなってて、モッシュを"ハーコー"とか呼んじゃうようなレッドブル大好きキッズ達は聞いた方がいい。ちなみにいよいよこのコーナーも無事半年目を迎え、音楽の話もぶっちゃけ飽きてきてたりする。来月くらいからはちょっと趣旨を変えて、楽曲のレビューなんかしちゃおうかなと思ってます。新旧問わず、色々なジャンルから出来るだけ浅くやっていけたらなーと!某雑誌(B〇RRN!)よりもかなり優しく緩く書いていけたらと思ってますが、実際にするかわかんないです。しないかもしれません。名盤紹介してCD業界に貢献する!が目標です。嘘です。

 

2015.10

 ここ数年僕の中でHIPHOPブームがきており、再来月くらいにはタイトルが「HIPHOP聞いたら〜」に変わってるかもしれません。まだ日本のアーティストしか聴けてなくてほとんどミーハーなんですけど、それくらい毎回新鮮味のある音楽だったりする。知らない人から聞いたら同じに聞こえるかもしれないけれど、カテゴライズの中でもジャンルが細分化されていて、そこもやっぱりメタルやハードコアと同じだったりする。例えばメタル界で言う「PANTERA以降」という表現。これもHIPHOP界には存在して、「THA BLUE HERB以降」なんて言われてるのを知って胸が熱くなった。そこまで詳しくないので割愛するけど、日本だけでここまで確立してるって、ジャンルとして大成している証拠だし、そりゃ根強いシーンも存在するよね。畑は違うけれど、とても他人の畑ではなく、隣の畑だなあという印象。要するにアングラなものに惹かれるという結論です。そんな僕はJazzy Hiphopと言われるものにすごくハマってます。このワードで気になった人はYouTubeで「nujabes」とか「nomak」とかで検索すれば幸せになれるよ!便利な時代ですね!ただ気に入ったらCD買えよまじで。

 

2015.9

 まだまだ暑い日が続きますが、暦の上では秋になりましたね!夏といえば夏フェスがここ最近のキッズの過ごし方でしょうか?昔はフジロックとサマソニぐらいしか有名フェスがなかったのに、僕が大学生のころから続々と国内主要フェスが増えてきて、今では国内アーティストのみのフェスがほとんどみたいですね!国内アーティストならいつでも見れると思うけど、やっぱりフェスで見たいもんなんですね。そんな僕はサマソニ2013以来フェスというフェスには行ってません。なんでこんな話をするかというと、何気なくフジロック1997の出演ラインナップを見たらとてつもなくえぐい出演陣でした(Foo Fighters、Rage Against The Machine、Atari Teenage Riot、THE MAD CAPSULE MARKTS)何が言いたいかというと、フェスばっかじゃなく単独公演とかも見にいこうぜ!バンドのためにも!あとFoo Fightersの「In Your Honor」ってアルバムは大名盤です。

 

2015.8

 はやくも3回目を迎えました、未だにメタルの話をしてません。もちろん今回もそんな話はしません。皆さんは何に影響を受けてバンドを始めましたか?何に憧れて楽器を手に取りましたか?最近の子ならONE OK ROCKとかですか?(偏見)ルーツのバンドがあって、何か影響を受けて今そこに立ってるのかもしれない。ではキミのルーツのバンドは何に影響を受けたのだろう?そこまで掘り下げる子が最近少ないなあって思う。(ONE OK ROCK好きだけど、初期Lostprophetsも好き!みたいな) 憧れのバンドのルーツを紐解くと、意外なところに行き着くことも少なくはない。そんな僕のルーツはSHACHIというバンドだったりします。楽器を持つキッカケはこのバンドです。そんな僕の原点、SHACHIのコピバンで来月8/20のignophone企画に出演します!メンバー全員Betaスタッフでやるので興味湧いた人は是非!ignophoneのルーツが知れるイベントになりますよ!

 

2015.7

 ジャンルに絞って掘り下げてく人、サブジャンルや自身のスタイルと異なる色々なジャンルを嗜好する人、様々な音楽好きがいます。僕は後者です。そんな僕は日本のヒップホップが好きなのですが、今月はそんな話を。皆さんにとってヒップホップ、ラップってどのような認識ですか?簡単に説明すればリズムに合わせて韻を踏むっていう認識ですよね。所謂、押韻の方法論、教科書的存在として日本ではキングギドラの「空からの力」というアルバムがよく出されるのですが、shing02という僕の好きなアーティストの話で、shing02は従来の押韻というスタイルにこだわらず、例えば「空」と「海」では「青い」という意味合いで韻を踏んでるのではないか?という考えの元、ライミングしだしたそうです。時を同じくしてTHA BLUE HERBの存在もあり、いっきにアンダーグラウンドは押韻に拘らない、新しいスタイルへと変化したそうです。まさにゲームチェンジャーとなったアーティストが台頭するとき、シーンはどんどん多彩化していくのですね。そういったバックボーンも含めて、新しいジャンルに冒険してみては!

 

2015.6

 適当に言ってはみたものの、何も方向性すら考えずにコーナーが始まってしまいました!思いつきで適当なこと言うのはよくないですね、反省します。とりあえず導入偏としまして、第一回目は「ジャンルについて」という内容でいきます。普段皆さんはどんなジャンルの音楽を聞いていますか?ひらたく言えば「ロック」なのかもしれない。もしかすると「ポップス」や「ヒップホップ」を聞いているかもしれない。10年ほど前から「エモ」やら「スクリーモ」やら色々増えてきました。揚げ句最近では「ジェント」と呼ばれるジャンルまで、、、元々はジャンルの細分化なんて、そのジャンルを始めた人らは一切計ってないと思うんですよね!マイノリティを追求した結果だと思います。色々なジャンルがあるのはその先駆者たちが優れていて、特徴を言葉で表すために細分化したんだと思います。ではなぜ細分化されていくのか!それは”新鮮さ”に溢れてるからでしょう。僕の好きなジャンルに限った話ではないですけど、ここ最近の音楽って所謂クロスオーバー(様々な要素が合わさったという意味で)された音楽が多いと思うんです。音楽史的に見てもそれは間違いなく、クロスオーバーによって新鮮さを作ったバンドが商業的に成功したり、新しいムーブメントを生んだり、フォロワーを増やすわけです。つまり「何かにカテゴライズされるな!」ってことです。ま、解っててもそんなこと実行できないんですけどね・・・悲しい。

 

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